最近の開発進捗

無料音ゲー「DuNo」開発者の なぎさ です。

最近はほとんど開発に関するお知らせをしておらず、お待たせしておりまして申し訳ありません。少々リアルで忙しく、ちまちまとしか進めておりませんが、そろそろお伝えしたいことが溜まってきたのでお知らせします。

なお、DuNoに関して何もご存知ないという方はこちらをご覧ください。

目次

プレイ画面

ゲームプレイの根幹部分であるプレイ画面に関しては、最近は特にいじっていませんが基本的な部分は完成しています無料のゲームとしては、世界最高レベルであると自負している美しいグラフィックが楽しめます。

ただし、演出面でもう少し強化したい部分はあるので、もう少し作り込みを進めたいところです。

例えば、拍・小節の区切り線の実装とかはまだ行っていません。これは演出面もそうですが、公式から提供する譜面は低難易度を除いてソフランが非常に多くなる予定のため、それを予告する目的として機能的にも重要なものとなります。

また、判定を文字で表示する機能も実装していません。これはゴチャゴチャして見にくくなるし、単純に美しくないのでデフォルトではオフにするつもりですが、色の判別をしにくい方もいるので実装が必要だと考えています。

図形の違いなどで判定を区別するのもアリっちゃアリですが、将来的に判定エディット機能(自分で判定を作って、それを適用して遊べる。他の音ゲーと同じにして練習する目的など)を実装するつもりなのでちょっと面倒だと考えています。

さらに、スコアアタックを便利にするための情報表示・機能なども必要ですね。例えば過去50ノーツの判定と、それらの平均を数直線上に表示するなど。

他はまぁ、マイナーチェンジなどがあるかもしれませんが、大きなテコ入れはこれ以上必要ないので完成間近と言ってもいいですね。

リザルトに関しても、後述の選曲画面のUI改善に合わせる形で最近ちょっと作り変えましたが、大きな変更はありません。

選曲画面

選曲画面のUIを刷新しました。

楽曲の画像について

ジャケット以外にも16:9の曲の画像(フルイメージ)を作曲者の方から頂けることがあるので、そちらの表示にも対応するようにしました(今まで正方形しか受け付けてないとお伝えしていた方、大変申し訳ありません。もし追加で画像を頂けるようでしたらTwitterでDMください)。

ちなみに、楽曲に対してはフルイメージと、従来通りの正方形のジャケットの両方を設定することができます。選曲画面では、前者が設定されていればそちらが、後者しか存在しなければそちらが表示されます。リザルトでは後者のみ表示されます。

選曲画面の機能について

そして、機能面でのお話です。

DuNoは、最終的には作曲者による楽曲投稿や、プレイヤーによる譜面投稿など、できることが非常に多くなるゲームです。

そのため特に選曲をストレスなく行えることが非常に重要だと考えてまして、多くの機能を使いやすくまとめるように気を使っています。

例えばフィルタ機能やソート機能です。

フィルタ機能
  • カテゴリごとに表示・非表示を切り替えることができます(画像参照)。
  • 楽曲に設定されたタグを検索条件として設定することができるようにします。
  • 今後、楽曲に対してお気に入りあるいは非表示設定を行えるようにし、それぞれマークされた楽曲だけを表示したり表示を除外したりすることができるようにします。
ソート機能
  • BPMや曲名での並び替えを行うことができます。
  • 譜面のレベルで並び替えることができるようにもする予定です。
    DuNoは楽曲に対する譜面数が不定であり、難易度という概念(Easy/Normal/Hardみたいな区別のこと)もないので、特定の難易度を指定してそのレベルで並び替えるということはできません。そのため、全ての譜面をリストアップして並べることになります(つまり、同じ曲名が複数回登場するリストになります)。

その他、オプションもこんな感じで、選曲画面からシームレスにアクセスできるようにしています。

ハイスピード(譜面の速度)の設定についてですが、マスタ譜面ごとの2種類の設定があり、実際には2つの値が掛け合わされた速度が適用されます。

譜面ごとに速度を設定して保存しておけることに加えて、その日の気分などに応じて全譜面に対して倍率を掛けることができるみたいなイメージです。

個別にしか設定できないとか、ましてや一律設定しかないゲームがほとんどだと思うので、便利だと思います。DuNoはこういった便利なカスタマイズ機能を色々と実装していきます(もちろん、設定が多すぎてワケわかんなくならないようにいい塩梅で実装するものを選ぶつもりですし、それを使いやすいようなUIも作っていくという前提の話です)。

譜面エディタ

これは将来的にボツになることになりました(後述)

最終的にはDuNo.jpに投稿された楽曲の譜面を自由に作成することができ、その譜面をさらに投稿することで全プレイヤーが即座にダウンロードしてプレイできる、もちろんランキングにも対応……

というコミュニティドリブン構想(最近名付けた)に基づいてDuNoを発展させていくつもりなので、譜面エディタの使いやすさというのは相当重要なものだと考えています。

で、最近思ったのですが、なんでプレイ画面が3Dなのに、エディタが2Dである必要があるのでしょうか?プレイ画面と同じ環境で譜面を作ることができて、実際の見た感じが分かる方がいいに決まっています。ましてやDuNoは、ノーツの色とかソフランとか、演出とかの設定要素が盛り沢山な感じのゲームなのでなおさらです。

特に自分で譜面を作ってて思うのですが、ソフランを設定してもエディタの画面では実際のスピード感が分かりづらすぎる。

これにはまず歴史的な経緯があって、そもそもDuNoには2Dゲームである前作が存在して、それの移植として作り始めたというのがあるので、エディタが2Dなのは当然だというのがあります。しかし、今は一切互換性がない完全新作として作っているので全然意味がありません。

そして機能的な意味として、奥行きがあると奥に行くほど狭くなってクリックしづらくなるし、奥の方にノーツを置きたい場合に操作しづらくなるというのもあります。しかし、カメラを真上から見下ろす形に変更することもできるため、プレイヤーに譜面を作っていてノーツを設置しにくいときには、これを切り替えさせるようにできればいい話なんですよね。

例えばこういう感じにすればいいんじゃないか?ということです。実際のプレイ画面で、カメラの角度と位置をちょっといじくっただけ。

でも、今からこれを作り変えても無駄に時間がかかるためなので、しばらくは2Dエディタは放置します

本当にマジで2023年にはプレイアブルなバージョンを出さないとマズいなと考えているので、とりあえずリリースしてから、新たな機能追加などが落ち着いてきた段階でなんとかすることにします。

その他、目に見えない部分

ゲーム制作の辛いところなんですが、画面上に表示しないけど裏で頑張ってますっていうところがめちゃめちゃ多いです。

特にDuNoはカスタマイズ性というか、プレイヤーが作ったデータを処理するところがかなり多いので、そういう裏の処理が他のゲームよりよっぽど多いですね。

例えば上で将来的に判定をカスタマイズできるようにします、と書きましたが、それが可能になるように、判定は定数でベタっと設定するのではなく、最初から個別の判定に対して変数(厳密にはクラス)を作り、その判定を複数個組み合わせた判定セットという変数(厳密にはクラス)を作り、その判定セットを元に処理するというのを最初から書いています。さっさと完成させるために定数で書けばいいじゃんっていうのはその通りかもしれないですが、最初からそういう構想があるのに、後で書き直すのが確定している処理を作るのが嫌なんですよね……
現時点ではプレイしても定数で設定しているのと見分けはつかない状態になっているのでプレイヤーは何も面白くありませんが、実は裏ではそうなっているので、今後その判定セットをプレイヤーに作らせる仕組みさえ用意すれば、判定カスタマイズ機能がすぐに完成するというわけです。こういうのは他にもローカライズ機能など色々な部分でやっていることです。
何が言いたいかというと目に見えない部分にもめっちゃ手間かかるから遅いんすよwということです。でもキツイとかじゃなくて、そういう仕組みを綺麗に作るのが好きなので楽しくやってますのでご安心ください。

その「裏の処理」の話の中でも、皆さんに関係する話を1つだけご紹介します。

楽曲に関するファイル(音源、画像、メタデータ等)は、それぞれのファイルを楽曲ごとにフォルダを作って管理していましたが、最近、1つのファイルにパックして、そこから読み込んで使うように変更しました。

こういったデータはDuNo.jp上で、アップロードした作曲者の方に編集していただいたものを1つのファイルに圧縮する感じです。プレイヤーは楽曲をサブスクライブ(購読)することによってこのパッケージをダウンロードすることができ、実際にプレイできるというわけです。

こうすることにより、2つのメリットがあります。

メリット1 : 管理が楽

上のほうで、楽曲の画像はフルイメージとジャケットを設定することができると書きましたけど、逆に言えばどっちも設定しなくてもOKです(全部の楽曲に画像が必須とかにしてしまうと、楽曲投稿のハードルが上がってよくないですよね)。

それってつまり、楽曲ごとに存在するファイルの数が違ってしまうということなんですよ。

プレイヤーのPCに楽曲をダウンロードして保存させる際、複数のファイルを処理しなきゃいけなくなるとするとガチで面倒になります。逆に、楽曲とファイルが1:1対応してくれれば非常に楽ですよね。つまりそういうことです。

メリット2 : 著作権保護

もちろんDuNoは著作権上問題のない楽曲しか使用してませんが、音源の生データをプレイヤーのPC上に保存するというのはあんまりいいことではないですよね。そういうことで、普通のファイル形式とは変えたほうがいいわけです。

今後について

いかがでしたか?(アフィカスブログ風)

今後もDuNoは開発を続け、とにかく2023年内には皆さんに実際に触っていただけるように努力していきます

さらに、私以外が作る部分についても同時進行していただいていますので、そちらが発表できる日も楽しみにお待ちください。

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開発の細かい進捗まで知りたい方向け

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この記事を書いた人

フリー音楽ゲーム DuNo の開発者です。

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