DuNoへの楽曲収録に関するお問い合わせを結構頂いております。ロクに遊べるバージョンのゲームを出せていないのに大変ありがたいことです。本当すいません。
ただ、DuNoは他のゲームとは異なり、開発者のチェックを受けずに作曲者の方が自由に楽曲を投稿することができるシステムなんかも用意しますので、収録までのプロセスは複数あったり、少々複雑なところがあります。
今回はこの件に関して解説いたしますので、ご参考になれば幸いです。
DuNoはアーティストの方々の創作活動をお邪魔しません!
DuNoに収録された楽曲に対して、他の音楽ゲームやサービス等で使用してはならないといった制約を課すことは絶対にありませんし、またもしDuNoから楽曲を削除したくなったとしても、どんな理由であれいつでも可能です。DuNoに楽曲を提供した結果として、後悔させることだけは絶対にしないことを誓います。詳しくは楽曲利用規約をご覧ください。
ただし、DuNoは無料で配布するフリーゲームなので、どなたに対しても報酬のお支払いはできませんのでご了承ください。あくまでも面白そうだからとか、楽曲をより多くの人に聴かせるためにDuNoを使ってやれ、みたいな感じでご参加いただけますようお願いいたします。
楽曲収録フロー
DuNoに楽曲収録されるまでには、基本的に3種類のルートがございます。まずはそれらを図でご確認いただき、大まかなイメージをお持ちいただきたいと思います。
「オフィシャル楽曲」と「コミュニティ楽曲」
上記の図でもちょっと書いているのですが、DuNoには楽曲の収録形態として「オフィシャル楽曲」と「コミュニティ楽曲」の2種類があります。
楽曲収録フローをご理解いただくためには、この2種類について知っていただく必要があるので先に解説します。
オフィシャル楽曲とは?
ある程度の品質が保証された楽曲です。早い話が、商用音ゲーに実際に収録されている、あるいは収録されていてもおかしくない(※実際はそれにわずかに満たないものも含む)、といったレベルの楽曲になります。
オフィシャル楽曲としての収録楽曲の一例としては、以下をご覧ください。
オフィシャル楽曲は、その名の通りDuNoという音楽ゲームとして正式に収録していると認めている楽曲になります。これにより、コミュニティ楽曲には存在しない以下の権利が与えられることになります。
コミュニティ楽曲とは?
オフィシャル楽曲と異なり、作曲者がDuNo開発者のチェックを受けることなく、独自にDuNo.jpに投稿した楽曲です。楽曲投稿は、システムの開発が完了次第受付を開始し、常時可能にする予定です。
コミュニティ楽曲は、最低限の規約(著作権の順守、楽曲として成立しているかどうか、といったもの)を守ればクオリティは不問となっています。ですから気兼ねなく投稿していただけます。
また、コミュニティ楽曲であっても、以下のようなことが行えます。
全楽曲で可能なこと
- DuNo.jpで楽曲の専用ページが作成される。プレイヤーはここで楽曲の情報を見ることができる。
- プレイヤーが楽曲を探し、気に入った楽曲をDuNoのゲームクライアントにダウンロードする。
- その楽曲に対して任意のプレイヤーがオリジナル譜面を作成し、投稿する。
※もちろん作曲者の方が自分で譜面を用意することで、遊ばれやすくしてもよいでしょう。 - 任意のプレイヤーによってその楽曲に投稿された譜面を、任意のプレイヤーがダウンロードし、プレイする。
- そのようにプレイされた結果に応じて、各譜面のスコアランキングが集計される。
※この結果に応じて、オフィシャル楽曲の場合はプレイヤーのレートが影響を受けます。コミュニティ楽曲の場合は影響を受けません(アンレート)。
楽曲収録までの3つのルート
以上のことを踏まえまして、冒頭で紹介させていただいた図の①~③について、それぞれ説明します。
① 作者への直接投稿
DuNoの開発者に直接楽曲を投稿していただく方法です。以下のTwitterのいずれかに、DMで楽曲の収録依頼に関してお問い合わせください。
図を見ていただければお分かりかと思いますが、この方法で投稿された楽曲はコミュニティ楽曲を経由せず、直接公式収録するかどうかを決めさせていただくことになります。
そのため、オフィシャル楽曲の説明でもさせていただいた通り、楽曲のクオリティも考慮して採用の是非を検討させていただくことになりますのでご了承ください。
なお、投稿楽曲数の制限はありません。1曲からでも構いませんし、まとめて数十曲頂いたこともあります。多く投稿したからといって採用数が絞られることもなく、あくまでも各曲に対して絶対評価をさせていただき、収録するかどうか決めさせていただきます。(ただしあまりにも多くまとめて採用させていただいた場合、急に収録するとバランスが悪くなるため、時間をかけて少しずつ収録させていただくことになると思います。)
なお一度採用されなかった楽曲は、この方法では二度と公式収録させていただくことはできません。その場合は以下の②の方法をご検討ください。(もちろん、他の楽曲をご用意いただければ再度打診いただくことは可能です。)
② DuNo.jpへの投稿
楽曲投稿システムは現在開発中のため、この方法を今すぐ利用していただくことはできません。システムを公開次第、再度公式Twitterなどでアナウンスさせていただきます。
DuNo.jp に、作曲者が直接楽曲を投稿する方法です。
投稿された楽曲はコミュニティ楽曲として扱われ、上でも説明しましたが、プレイヤーの誰かがその曲の譜面を作って投稿したり、さらに別の誰かがその曲と譜面をダウンロードして遊んだりすることができます。
つまり、コミュニティ楽曲である時点で、プレイヤーによるその楽曲への評価が分かるということです。
で、ここが重要なのですが、この評価がある程度の基準に達した時点で、オフィシャル楽曲に昇格することがあります(この基準については、なるべく客観的な数値的指標を用意する予定です。詳細は今後決定します)。
①と比較したこの方法のメリットとデメリットを以下に示します。
なお、この方法を行った後で①の作者への直接投稿に切り替えていただくことも可能です。すでにコミュニティ楽曲として投稿してるけど、これ今すぐオフィシャルにしてくんね?とお問い合わせください。
③ 素材曲を採用
最初に言っておくと、このルートは作曲者側で能動的に行っていただけるものではないので、書いても意味ないかもしれませんが、一応こういうのもあるということで書いておきます。
世の中には素材利用可能な楽曲、あるいは素材として作られたわけではなくても、権利者がゲームへの利用を許可している楽曲があります。こういった楽曲の中から、開発者が適当に選んで採用することがあります。
ちなみに例としては、DOVA-SYNDROMEの素材曲の中で音ゲー向きっぽいのを引っ張ってくるとか、IOSYS管理楽曲(非商用なら利用可なので)を使わせてもらうとか、そんな感じです。
それだけです。
まとめ
以上で、楽曲収録フローに関しての説明は終わりです。まとめると、
- 作者に直接投稿するなら、質が理由で落とされる可能性はありますが、採用されれば直接オフィシャル楽曲として扱われます。
- DuNo.jpに自分で投稿するなら、質は関係なく自動的にコミュニティ楽曲として扱われます。プレイヤー間で人気が出れば、オフィシャル楽曲にある日突然昇格することがあります。
- ①の方法で落とされると、その楽曲では二度と①で投稿いただくことはできませんが、その後②で投稿することはもちろん可能です。その結果、オフィシャル楽曲になる可能性は残っています。
(①でクソカス開発者に落とされたとしても諦めないでください。②で最終的に採用されれば、プレイヤーが認める曲をお前は落としたんやぞ!バーカバーカ!と煽ることが可能です)
という感じです。
楽曲収録の最低基準
さて、ここまでの説明とはまた少し異なるのですが、DuNoに収録される全楽曲が従わなければならない、最低限の要件が存在します。もちろん①の方法でも、②の方法でもです。
まあ、これは著作権的なこととか、そういう当たり前な話なんですが、一応これを満たしていない場合はコミュニティ楽曲としても認められない(悪質な場合はアカウント停止もさせていただく可能性があります)ので、ご注意ください。
ちなみに、お堅いのがお好きな方は楽曲投稿規約を用意しておりますので、ご覧ください。
(1)基本的に自作曲であること
投稿する楽曲は、
- 基本的に自作のもの。
- あるいは自分の所属しているチーム・サークル等のメンバーが作曲した楽曲や、自分が制作しているゲームに提供された楽曲で、作曲者にDuNoへの投稿について許諾を得たもの。
でなければなりません。
- ①に関して
-
著作権的にアウトな曲を投稿できないのは当然ですが、そうでなくても、例えば素材利用可能な音源やパブリックドメインの音源をDuNo.jpに投稿する行為は、DuNoの規約上で禁じています。誰でも投稿できてしまうと、投稿された楽曲が被ったりなどしてゴチャゴチャするからです。
- ②に関して
-
自分の創作に関係のある人にDuNoへの収録を打診するのはいいと思いますが、無関係な人にDuNoに投稿してもいいか尋ねる行為が増えると、ぶっちゃけ迷惑なので禁止しています。
(2)許諾されていない他者の著作物を含んでいないこと
例えばよくありそうな事例としては、アニメの音声のサンプリング素材とかうっかり入れてたりするとダメです。もちろん許諾が取れればいいですが、わざわざ取ってる人とかいるんですかね?
アレンジ・リミックスは当然、元の作曲者の許諾を得た場合(あるいは作曲者が元々許諾している場合)のみ可能です。
また歌が入っていたりする場合で、もしDuNoへの投稿がその歌唱者にとって予想外だと思われる場合は、確認を取っていただくようにお願いします。
なお完全に開発者の趣味ですが、東方アレンジはむしろ優遇します。
(3)なるべく無圧縮(WAVE形式)、無理であればogg/mp3で192kbps以上
楽曲の音質を最低限度に揃えるための要件です。最低でも192kbpsが必要です。128kbpsだと明らかに高音域が消されるので、こもった音に聞こえてしまいます。現代ではちょっと無理があると思います。
実際にプレイヤーがプレイする際に使用する音源は、Ogg Vorbisの256kbps、または192kbpsとなります。
DuNo.jpに投稿いただく場合、wav/ogg/mp3を受け付けますが、サーバ側で自動的にoggの256kbps(無理なら192kbps)に揃えるようにする予定です。
mp3でなくてoggに揃えたい理由としては、Ogg Vorbisのほうがコーデックとしての権利的に安心のため、そちらをなるべく使用したいからです。
ただ、mp3→oggの変換となってしまうと音質的に良いことは確実になくて、もしかすると悪くなるかもしれないので、あくまでも無圧縮で投稿いただくか、あるいはご自分が納得する方法でoggの256kbpsにしてから投稿いただくのが一番いいでしょう。
(4)何らかの独占利用させる契約を結んでいないこと
どっかの商用音ゲーとかに採用された楽曲の場合、それ以外のゲームに収録してはいけないというクソ契約になっていることがあります。もちろんこの場合はDuNoには投稿できないので諦めるか、できれば契約破棄してこっち来てください。
その他、当然すぎること
- すでにDuNoに投稿されている楽曲と同じものは投稿できません。ただしロングバージョンやリミックス、アレンジなど明らかに展開や曲調が異なるものを除きます。
- 公序良俗に反する内容や、他者の権利を侵害する内容を含むものは投稿できません。
- その他、開発者が不適切だと判断した楽曲は削除することがあります。
補足:ジャケット画像について
DuNoでは、以上のように選曲画面やDuNo.jpの楽曲一覧においてジャケット画像を使用しています。
もしジャケット画像をご用意いただけるのであれば、600×600 以上の正方形のPNG画像で楽曲と同時にお渡しください(もちろん、コミュニティ楽曲としての登録時にも設定できるようにします)。
なお、イラストレーターのクレジット表記が必要ならば対応できます。(DuNoのデータベースでは楽曲に対してタグを付与する機能を実装しており、これを利用すれば可能です)。
もちろんジャケット画像があったほうが、ビジュアル的に優れていますし好ましいのですが、誰しもが用意できるわけではないことを承知しています。もし用意できなくても心配しないでください(もちろん、できればフリーの画像などを利用してでも作っていただくのが一番いいのですが……)。
選曲画面では、ジャケット画像がない場合はオーディオスペクトラムを表示する演出を加えるなど、なるべく遜色ないように配慮するつもりです。
以上です
楽曲収録のなんやかんやについて説明させていただきました。
何か分からないことがあれば、気軽に開発者までお尋ねください。
正式な情報はこちらから
開発の細かい進捗まで知りたい方向け
※内容がちょっとお茶目なので気を付けて!
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