はじめまして。なぎさと申します。趣味でゲームとWebサービスの開発を行っている者です。
さて、ここをご覧になっているということは、こんなツイートを見た方だと思うのですが……
結局この「DuNo」とは何なの?という方のために、これについて解説させていただく記事です。
DuNo とは何か!?
DuNo(でゅの)とは……
Windows/macOS向けに開発中の、完全無料の音楽ゲームです。
そうです。全てのコンテンツを無料で遊ぶことができます。この変態的なクオリティの!音ゲーを!タダでやれるって言ってんだよっ!!!!
クオリティだけじゃなくて、機能面でもヤバいくらい充実しており……
はっきり言いますがフリー音ゲー……いやアーケード以外の音ゲーの中では覇権を取ったれくらいのノリで開発しています。んなアホなって思うでしょうが私は本気です。
今後の予定は!?
もう、上の情報だけで十分キャッチーだろうと自負していますし、出し惜しみする意味もないですよね。早めにサクっと今後の予定についてお知らせしておきます。
今後の予定(日程は変わる可能性も高いです)
関係者向けにテストプレイ可能なバージョンをお送りします。楽曲は3~4曲程度?主に一般公開する前に重大なバグがないか、他の方の環境でもマジで動くんかいな?というのを確認するため。
支援者向け(サポートに関する説明ではCBT参加権は500円プラン以上になってますが、今回は100円プラン以上とさせていただきます)にテストプレイ可能なバージョンをお送りします。楽曲は10曲程度?
DuNo.jpの最低限のWeb機能(ランキング、リザルト共有、譜面投稿、楽曲・譜面などの評価機能等)も合わせて、ほぼ正式リリースと同様の機能を備えた状態で、誰でも参加していただけるテストにする予定です。
公式情報はこちらから
開発の進捗など
それでは、もう少し細かい情報やDuNoの設計にあたっての思想などについても書いていこうと思いますので、まだお時間とご興味のある方はもう少しお付き合いくだされば。
よくあった質問と回答
上記のバズったツイートに対して頂いた質問(反応)と、それに対して言いたいことをまとめました。
気になる収録曲は!?
ローンチ時の楽曲について
初期の収録曲は40ちょいくらいになります。有名なコンポーザーを挙げれば(敬称略)削除、Ice、Lunatic Sounds、Memme、ETIA. と言った方々からも提供を受けています。
とはいえ、正直言うとこういった「楽曲提供を受ける」ことは将来的にはほとんどなくなると思います。それはなぜかというと、DuNo.jpには作曲者による楽曲投稿ができるシステムを設置するからです。
楽曲投稿システムとは
楽曲投稿をすると審査が入って採用されるかどうか決まる……とかではなく、(規約に反しない限りは)そのままDuNo.jpのデータベース上に置かれてプレイヤーが誰でもアクセスできるようになります。
するとどうなるかっていうと、プレイヤーは投稿された楽曲を使って自由に譜面制作をし、それもまたDuNo.jpに投稿できるんですよ。もうわかると思いますが、投稿した譜面を遊ぶのも自由です。当然譜面ごとのスコアランキングも自動的に提供されます。
つまりですね、開発者(私)は自動的に全部行えるシステムを用意するので、あとは皆さんで作って遊んでね!ということです。
じゃあ私は何をするのかっていうと、イベントを考えたりとか新機能を開発したりとか、そういう方向に注力できるというわけです。私は私にしかできないことをメインにやる……合理的です。
まとめると、こういうシステムにすることによって、
- ユーザーの皆さんだけでコンテンツを増やしていけます。永久機関。
- 特に公募に採用されない……などというお悩みのあるコンポーザーの方にメリットが大きいです。DuNoは曲を選びません。評価するのはユーザーの皆さんですからね。
- 私は開発などに専念できます。
こんなメリットがあります!素晴らしいですよね!?
では何故これまでこういったことが行われてこなかったのか?その答えは単純で、(言い方は悪いですが)商用ゲームの場合は全ての曲の質を担保しなければいけないからで、非商用ゲームの場合はこういうシステムを作る技術や発想がなかったから……だと思います。
つまり、DuNoにおいては、非商用なのになぜかガチで作っているから、そんなメリットも皆さんに享受していただけるんだよ~ということで、お気に召していただければ幸いです。
譜面制作機能
というわけで、楽曲とか譜面の投稿の話が出ましたが、ユーザーの皆さんにはゴリゴリ作っていただきたいわけです。
……ゴリゴリ作っていただくからには、作りにくかったら意味ねぇよなぁ!?ということで、できました。使いやすいやつが。譜面制作に慣れた方向けに、こういうところがすごい(と思う)ってところを適当にご紹介します。
あらゆるBPM変化・変拍子に対応できる
まぁまず、譜面を作るならBPMを設定しないと始まらないというのは常識かと思うのですが。
BPMの設定は「イベント」を任意の場所に設置することで行えます。この場所が1拍目になって、以降小節と拍の線が表示され、またノーツが時間方向にぴったりとスナップできるようになります。
で、このBPM設定のイベントはいくつでも設置できるというのがポイント。
BPMが1曲で3回変わろうが、10回変わろうが、300回変わろうが(注:本当に収録曲に存在します)問題なく、各区間で適切な位置にスナップされます。
しかもこれ、BPMなしにしたりとかもできます(BPMなしの区間はスナップが無効になります)し、変拍子なんかも設定できるんです。
ソフラン、逆走どんとこい
DuNoはソフラン上等なゲームで、曲調に合わせてゴリゴリに速度変化をさせることが高難易度譜面では推奨されています。
速度変化はBPMイベントと同じような感じで設置します。速度を設定すればあら不思議。それだけで譜面エディタ上でも速度変化がプレビューされちゃいますわよ。
でも、逆走(あるいは停止)も当然のごとく対応してるわけですが、こういうのを置いたときになんか問題が起こるだろって聡明な方はお分かりですよね?
そうです、逆走あるいは停止するということは、同じところを2度以上通ることになるわけですから、どう頑張ってもノーツを設置できない時間帯が発生しちゃうわけですよ。これはきちんとプレビューされてしまうが故の罠です。どうしましょう。
まあ、速度変化のプレビューを解除すれば、見た目上一切速度変化が起こらなくなって解決なんですが。HAHAHA
ちなみに、DuNoのHoldノーツにはなんかこんな時計みたいなんがついてるんですけど、これはHoldの残り時間を表します。これは表示自体が結構かっこいいと評判で嬉しかったんですが、実は機能的でもあるものです。
まあここに書いてる時点でお分かりかもしれませんが、逆走含むソフランが激しいということは、帯を見るだけじゃ残り時間が分かんない時があるんですよ。
そういうときにここを見れば絶対的に残り時間が分かるんだよってことです。やさC
パレットで柔軟な色設定ができる
このゲームはノーツの色を自由に変えることができます。ノーツの色によってノーツ種が決まってるとか、そういうことはなくて、表示で区別されてるわけです。
カラーユニバーサルだよねっていうのもあるのですが、それ以上に演出面の強化(例えば曲のPVに合った色にするとか)や混フレの可視化などに重宝するのではないかと思います。
んで、じゃあノーツの色はそれぞれのノーツに個別設定しなきゃならんのかというと、さすがにそんなことはないのです。
色がノーツに直接設定されてるのではなく、色を持つ「パレット」がノーツに設定されています。例えば上の画像の右側がパレット一覧なのですが、「Vocal」という名前のパレットが画面上にあるノーツ全てに設定されてるわけです。
そういうイメージを持ったうえで、ではパレットの色を変化させるとどうなるのか?についてはご想像の通りかと思います。
このパレットを持っているノーツの色がすべて変わります!(厳密には変わるのはメイン部分の色だけで、Holdの帯部分とかは「サブ」の色が設定されてるのでまた別です)
これは便利だっていうのはお分かりですよね。微調整したいときに、いちいち各ノーツの色を設定し直すなんて必要があったら狂気の沙汰ですし。
でも例外として、ノーツに個別に色が設定できた方が嬉しいときもあります。例えば連続するノーツを虹色にしたいとき、その色は譜面の色んなところで使うというわけでもないのに、いちいちパレットを作らなきゃいけないのは面倒です。
そんなときも、ノーツごとに色を個別設定する方法があります。この設定をしたノーツは、何かのパレットを持っていなければならないという呪縛から解き放たれ、固有に色を設定することができるようになります。
便利な機能を作ったとしても、その例外についてもちゃんとサポートしていく……というのが私の開発のポリシー(譜面制作機能だけじゃなくて、どこでもです)なんですよね。
その他にも様々な機能が
その他にも楽しい機能がいっぱいです。色んなノーツ種(詳細に関しては動画を見て妄想するなどしてお楽しみに)が実装されていますが、もちろん設置制限なんてものはありませんしいくらでも配置できます。
ていうか説明も忘れてたのですが、ノーツの幅にも制限はありません。そもそもDuNoのノーツはレーンに所属しているという概念は存在しなくて、接しているキーであればどれでも取れるという仕様です。
さらに、1つの譜面セットにはいくらでも譜面を追加することができ、しかも譜面の編集中に好きなタイミングで切り替えることも可能です!
各難易度の違いをリアルタイムで確認しながら、難易度調整なんかを行うこともできるということです。
自分が使いやすいものを作った
そもそも、譜面は私も作ることがありますし、自分で使っていて不満点などがあれば逐一解消していった結果が現在のものとなっているため、譜面を作る際の手間や手の届かない点などが極力ないようにはできていると思います。
今後も調整を重ねていきたいと考えています。
オンライン機能はどうなる?
何度か「DuNo.jp」というリンクを出していると思いますが、これはDuNoの情報を提供するサイトであると同時にオンラインコミュニティ機能を提供するWebサービスでもあります。
音ゲーのコミュニティ機能と言えば、オンラインランキングとかそういうものが思いつかれると思います。そういったものをDuNo.jpでは提供予定です。
そのために皆さん個別のアカウントが必要になるわけですが、実はもう登録自体は可能でして、TwitterかDiscordとの連携でアカウントを作成することができます。現時点では登録してもほとんどできることはなくて、支援者の方への報酬のお渡しのためにご登録いただいてるような状況になります。
まずはゲームを完成させ、オンライン機能はランキングとか、あとは前述したような楽曲投稿とか譜面投稿など本当にやりたい事はいち早く実装しますが、そういった必要不可欠なもの以外にもやりたいことは多々ありまして……。ここではその構想を書きたいと思います。
- 大会の開催
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大会を自由に作成できます。自分で企画してルールを決めて、スコアを集計して……なんてやる必要はなく、DuNoが自動でやってくれます。楽曲や譜面を設定したり、賞金(ゲーム内通貨)を設定したり、参加可能な人(フレンドのみとか誰でもとか)を決めたり……いろいろ工夫して盛り上がりましょう。
- リザルトの共有
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リザルトは必ずしもベストスコアのみ公開できるわけではなくて、自分のお好みによる設定次第ですが、ベストスコアでなくてもリザルトを全世界に共有できます。あとリプレイデータの共有とかも行えるようにしたいと思います。
- カスタマイズ要素
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称号を集めて組み合わせて名乗ったりとか。キャラクター(DuNoオリジナル、コラボキャラ、東方キャラ等)が多くなれば、それらをカードゲームみたいに集められるようにし、それを利用して新しいゲームモードを実装するとかなんかの試みもしていきたい。
まあここでうだうだ書いても、肝心のゲーム本体がなきゃ何も始まらないのであまり意味はないのですが、DuNo.jpとは「ただランキングを見るとかのための場所ではない」と考えている、ということだけご理解ください。
将来的には、ひとつの音ゲーを中心としたSNSとして機能するようにするというところまでの構想があります。
まとめ
史上最強の音ゲーを作る所存です。
もしここまでお読みいただいて共感とか、興味をお持ちいただいたのであれば引き続き共有される開発情報などをお待ちいただき、お楽しみにしてくださればと思います。
正式な情報はこちらから
開発の細かい進捗まで知りたい方向け
※内容がちょっとお茶目なので気を付けて!
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